
最近、メルカリやフリマには「呪物」「祈祷済み」といった名目の商品が多く並んでいます。
その中で、除霊師ルミア氏が「偽物を暴く」という趣旨のnoteを公開していました。
除霊師ルミア氏はメルカリ上では
「魂結びの灯 天響除霊師ルミア」として活動されています。
note記事:「メルカリ呪物の裏側──除霊師が暴く本物と偽物」
一見すると正義感ある注意喚起のように見えますが、冷静に読み解くといくつかの
一貫性に疑問が残る点が見受けられます。
今回はその内容を整理してみました。
① 他者を「安物転売」と批判しながら、自分も同じ手法を採用
ルミア氏は「安価な民芸品を仕入れて“特級呪物”として高額販売するのは偽物」と批判していました。
しかし実際には、ルミア氏ご自身も数千円の民芸品や卓上ランプを「特級呪物」として販売していたケースが確認されています。
昭和レトロ 茅葺き 藁ぶき民家 卓上ランプ 古民家 ミニチュア
読者にとって疑問が残る部分でしょう。
この点だけを見ると、
「他人の転売=偽物」「自分の転売=本物」という基準が曖昧に映ります。
要するに、
「偽物は他人、本物は自分」という自己都合の論理展開に見えてしまう可能性があります。
② 「霊的にあり得ない」と断言する根拠が主観的
ルミア氏のnote内では、
- 「座敷わらし三体同居は霊的に不可能」
- 「竜神と座敷わらしが同居することはない」
- 「オーブが毎回写るのは不自然」
といった断定的な表現が見られました。
ただし、これらの根拠はあくまで
個人的な霊感基準に基づいており、客観的な検証や第三者の裏付けは示されていません。
そのため「読者がどう受け止めるか」で評価が分かれる余地があります。
③ 「水子供養の商品化は冒涜」としながら、自分は祈祷を商品化
ルミア氏は「水子供養を商品化するのは霊的冒涜」と批判していました。
一方で、ご自身は「祈祷」「宿り」といった行為を商品化して販売しています。
この点は、 「自分のやり方は正しい/他者のやり方は冒涜」という線引きが十分明確でないように映ります。
④ 「霊格ランクは存在しない」と言いながら「特級呪物」を販売
ルミア氏は「SSS級」「最上位」といった肩書きを否定しています。
ところが、自身の商品タイトルでは「特級呪物」という表現を使用。
「ランク付けは虚偽」としつつ、自らも類似のランク表現を用いる点は、 読者にとって一貫性を欠く印象を与えかねません。
⑤ 「演出を批判」しながら、自分も演出を用いている
ルミア氏は「オーブ写真は反射や加工」「神社風の演出は本物らしく見せるための工夫」と批判。
しかし、ご自身の出品写真にも神社風の背景や小道具が確認されます。
この点も「他者には批判的、自分には寛容」という構造に見えてしまいます。
画像はイメージイラストです。実物は出品ページをご確認ください。
⑥ 結論は「私こそ本物」という営業的ニュアンス
最終的にルミア氏のnoteは、
- 「本物は触れた瞬間に分かる」
- 「静かな確信として心に響く」
といった感覚的な表現で締めくくられていました。
これは検証不能であり、 「私の商品は本物です」という自己アピール的にも感じられます。
まとめ
ルミア氏の発信は、一見「偽物を暴く注意喚起」に見えながら、実際には
- 他者を批判することで相対的に自分を正当化
- 自分も同じ手法を使っている
- 論理的根拠ではなく“自分の霊感”を絶対視している
という構造に映ります。
要するに、
「偽物は他人、本物は自分」という自己都合の論理展開になっている可能性があります。
読者にとっては「注意喚起」と「営業色」の境界があいまいに見える点が課題でしょう。